谷口堅三、文周元 退団
サガントス関連ですが、谷口くん、文選手が退団となりました。
この二人、元々半年契約だったんでしょうかね?
谷口くんは、サポーターからも人気のある選手で、僕も好きな選手でした。インタビューで見せる礼儀正しさ、でも明るい性格の最近めずらしい好青年です。
僕も、こないだBAスタ名物イブスキのホットドックに並んでいる時、ふらっと現れてイブスキの大将にさわやかに挨拶していました。その際、列に並ぶサポにも笑顔でこんにちはと頭を下げ、ああ、いい青年だなあと関心しきりでした。本当に残念です。
体の強さは元々ありました。ですが、古いストライカータイプで、今みたいに多様な役割まではあまりできてませんでした。これまた体が強くてデカイのでポストが出来そうなんですが、あんまり上手くは無かったですね。しかし、シュート力はあり、2008年?のセレッソ戦のスーパーゴールはサポは皆覚えてるんじゃないでしょうかね。
FC鹿児島に行く、というより元々アミーゴス出身の選手なので、戻るといった方が正しいかもしれません。
怪我もあるようなので、キチンと直して、自分のサッカーが出来るようになって欲しいです。
ありがとう。堅三。
そして、文選手。今季のシーズン前の練習試合なんかでは、結構な確立でスタメンを張っていて、主力になるんじゃないかと思ってました。なんか怪我ももってるようですが、正直、どんなプレイヤーなのかよくわからないまま退団という事になってしまいました。
少しの時間でもサガンでプレーして貰ってありがとう。またどこかで、本当にプレーを見せてください。
別れは悲しいものですが、プロクラブは、持てる資源で、最大の結果を出すしかありません。
彼らもプロですので、悔しいけれど、受け入れないといけない。それは、サポもしかりです。
最近、ヴェルディの悲惨な末路が報道されてますが、継続していかなければ元も子もない。
別れを惜しみつつ、これからの彼らの前途を祈りましょう。
ありがとう。そしてまたどこかで。
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守備的では悪いのか 2
前項の続き。
いろいろと監督の思い描く理想のサッカーはあると思うけど、それは資源が無限にある事が前提。みんないろんな制約があるなかで、戦っている。
ベタな例で恐縮だが、ベトナムはジャングルを利用したゲリラ作戦、どっかの国の援助があったにせよ、比較的貧弱な装備で、最新鋭の武器をそろえたアメリカを退けた。
結局、勝つために何をするかを考えた時、今手持ちのもので何が出来るかを考えなくてはならない。
亡国ギリギリの現実に直面したベトナム首脳陣が、のんきに「よし、うちもアメリカと同じように戦闘機を配備してガチで戦おう」なんて考えるだろうか。もうすぐに、「どこにそんなの用意できる金とか資源とかあんのよ」と突っ込みを喰らうだろう。
マリーアントワネットの「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」、この言葉のように現場から遠い人間は、無責任な事を言う。まあ、現場を知らないし、自分自身の問題として考えたことがないから、そういう言葉が出てくるのは当然だ。アメリカの議会も戦争体験者がハト派で、戦争を知らないほうがより戦争強硬派いわゆるタカ派であったりする。
話が逸れた。
実際に自分の手持ちの駒で、相手の戦力差を考慮に入れ、勝つためにどうすればいいか。それをギリギリまで考えて今のシステムが出来たのならば、それを考え抜いた過程が既に「サッカー」そのものの一部として充分楽しめるものなんじゃないだろうか。
グラウンドで表現される美しいパス交換と崩すプレーは、サッカーの楽しみ方の一部にしかすぎない。だから、守備的だから「アンチフットボール」というより、「俺は綺麗なサッカーが好みなんだよ」と個人的な嗜好を言ってるだけのような気がする。
楽しみ方は自由。見る人によって、システム論を交わす。国の文化論を語る。その人しかできないスーパープレーに注目する。どんな事を発言しても構わないと思う。ただ、それを自分の好みとしてでなく、唯一無二の正解として語るとき、その正しさの主張とともに、十字架を背負う覚悟が必要になる。それだけの事かもしれない。
スペインのような美しさが唯一無二の進化の答えではない。比較的サッカーは柔軟性の高いスポーツだと思う。どっかのシステム論のページでよんだが、ハンガリーが強国だったり、今では考えられないようなシステムが主流だったりする。
だから、今大会の日本が守備的で、細やかなパス交換を主体とした攻撃的なシステムじゃなかったとしても、進化の方向性を間違ったとは言えないんじゃないだろうか。進化の道はひとつではないのだ。
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守備的では悪いのか
今回の日本代表の戦い方について、様々な意見が出ている。
今度の日本代表は、岡田監督が守備的な現実路線に直前で切り替えたと言われている。
守備的な戦い方を否とする人たち。「アンチフットボール」とまで言い切った金子達仁さん。杉山というライターは、「潔く負けろ」とか言っていたので、どう考えるのかよくわからない。基本的に守備的な戦術を嫌う傾向にある人は、「カウンターサッカーはクソ」「スペインのように繋いで繋いで崩すのが美しいサッカー」「縦パスをFWに放り込む所謂縦ポンはおもしろくない」などの理由を持っている。
綺麗にポンポンをパスを繋ぐサッカーは、確かに見ていて美しいと思う。僕も好きだ。
でもそれはサッカーの一部なんじゃないかと思う。某所にある岡田監督の早稲田の講演の記事中に書いてあるが、得点の40%がセットプレー、10%がファンブルとかのしょぼいミス、のこり50%のうち、カウンターが35~40%そして残りの10%から15%が相手を崩して取る得点なんだそうで。
カウンターの分類が気になるところだが、実は綺麗にパスで崩して得点するという事はそうそうない。私がよく見に行くJ2サガントスの試合でも大体そんな感じ。パスサッカーを標榜しているけど、実際の得点できれいに崩して得点が見られるのは、10本に1本くらい、まさに上記のパーセンテージにあてはまる。
もし、きれいに繋ぐサッカーだけを見たいのであれば、よくテレビ編集されたスーパーゴール集でも見ればいいんじゃないだろうかという気もする。サッカーは、そのプレーに至るまでの物語も含めてサッカーではないだろうか。
これに対して、戦術変更のはまった日本のグループリーグ突破により、あちこちで猛烈な批判や炎上が起きている。今日は後藤建生さんが記事を書いていた。
(この項続く)
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