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2015 2nd ステージ 第12節(H)ヴァンフォーレ甲府戦

   

今節は土曜の15時キックオフの為、現地に行くことができず先ほどスカパー録画観戦。結果は非常に残念な結果となった。

システムは前節の広島アウェイと同じ戦い方で3-4-3、5-4-1といった形。甲府も同じようなシステムで、より5バックに近い守備的な形。前節終了時点で、降格圏内16位松本と甲府が5ポイント差で14位、鳥栖が7ポイント差で13位。鳥栖はたびたび大量失点をしている今季の反省から、まずは負けない戦い方に変わってきているし、甲府はアウェイで無理に勝たなければならない状態でもなく引いてあわよくばカウンターという狙い。

    池田
   ミヌ 早坂
チェ 藤田 高橋 吉田
  谷口 菊池 ミン
     

sub:赤星 磯崎 福田 岡本 水沼 岡田 豊田

    バレー
   阿部 下田
阿部 マルキ 新井 松橋
  津田 山本 土屋
     河田

sub:荻 畑尾 石原 稲垣 橋爪 伊東 盛田

というわけで、お互いに攻めに人数をかけないやり方をしてきたので、我慢しながら少ないチャンスを狙っていく形のゲームとなった。アウェイの甲府の方が引き気味で、鳥栖がボールを持てるものの、鳥栖も今の形になって有効な攻撃パターンを築けていない。試合後の監督インタビューを見たら、特に前半は守備的にいったつもりでなかったと言っていたので、まだまだ3-4-3の時の攻撃の形が出来ていないと見るべきだろう。

失点し豊田が入って4-4-2となるまで3-4-3のシステムだったのだが、3-4-3の時は大体FWが裏を抜けてDFラインの背後でボールを受けるか、DFとDFの間に入ってボールを受けるかで、単純にそこから早めにフィニッシュを狙いに行くことが多かった。前半は守備的にいったつもりはないとの事だが、普通に見てると両サイドはあまり上がってこないし、単調な攻撃のように思えた。

こういうゲームでは、大概ミスしたチームが負ける事が多いが、菊池のミスであっさりと失点。GKからのロングボールが甲府の右MFの選手に入り前線の阿部へ。菊池がカバーしたものの切り返したところを阿部に狙われてしまった。今季は菊池のゲームを決定付けるようなミスが多いのだが、このあたりが菊池らしさだしその前もいいプレーをしていたので全面的に責める気にもなれない。CBやGKはミスが失点に直結する割の合わないものであるけど、今季何回もボールの処理をミスしているので、セーフティーにクリアして欲しかった。

見る前から結果を知っていたので、システム変更で混乱がしたりしたのかと思っていたが、単純に個人のミスがらみの失点。甲府は本当にこういうのを狙っていただろうし、ちょっと前までの鳥栖だって、しっかり守って少ないチャンスを決める我慢比べに強くて粘りのあるチームだった。監督は守りから入ったつもりはないと言うが、見てるほうは我慢比べにしか見えなかった。その我慢くらべはちょっとしたミスでゲームが決まってしまう。

最後豊田が入って4-4-2になった鳥栖は豊田目掛けてロングボールとなるのだが、対する甲府は最後は途中交代でFWとして入った盛田もDFラインにはって6バックとなり、しっかりと自分達のプランを締めくくった。甲府の粘り勝ち。5-4ー1のシステムだが、意外とコンパクトでラインはそれなりに高い。バレーがイマイチ守備しない分、下田も阿部もよく守備をする。去年までの積み重ねが生きているのだろう。

鳥栖の交代もそんなに悪くはなかったと思う。吉田にかえて水沼で右サイドに左のチェソングンを持ってきて、キムミヌを左サイドに持ってきたのは悪くない選択だと思う。前節もだが、あまり両サイドがあがらないので、左のミヌを使って外から入っていく狙いは悪くなかった。今日のキムミヌはシャドーでも好プレーを連発し一番ゴールに近かった。水沼、豊田とも怪我で、豊田はおそらく15分程度しかプレーできないし、体の切れも見られない。できれば豊田を使わない方がいいのだろうが、そうもいかないんだろう。

今の状況ならまず負けなければOKで、甲府に勝ち点3やらなければOKなので、試合はチャンスが少なくつまらなく見えても0-0狙いでもいいかなと思っていた。もう結果が出ているので敗戦はどうしようもないけど、最初のスタートをもう少し攻撃的なスタートでも良かったのかなと思った。甲府が攻めてこないのが分かっているなら、最初から守備的な両サイドのどちらかを落としてキムミヌをサイドで使った方が良かったんじゃないだろうか。

幸運な事に、降格圏のチームに勝ち点が積みあがってない。いろいろいじっても現時点では難しいので、まずは今のスタイルを続けていくしかない。

 -Jリーグ, サガントス

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