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第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会5回戦vsガンバ大阪戦

   

先ほどBS録画を視聴。森下サガンがやろうとした事はだいたい形に出来た試合だったと思う。結果は3-1で敗戦。

両方とも、怪我人が多く韓国組の数名は軍事訓練の関係で帰国中。ベストメンバーには程遠いチーム状況。鳥栖はエース豊田が欠場、キムミヌは怪我。怪我あけの藤田もベンチスタート。今季後半おなじみとなった3-4-3(3-4-2-1)のフォーメーション。

    池田
   早坂 水沼
ペク 岡本 高橋 吉田
  菊池 丹羽 谷口
    

sub:赤星 小林 坂井 藤田 鎌田 田村 岡田

ガンバは左SBの藤春がコンディション不良で今野が左SBに。ボランチに井手口。

   パトリック
宇佐美 倉田 阿部
   井手口 遠藤
 今野 丹羽 金 米倉
      東口

sub:藤ヶ谷 初瀬 二川 明神 内田 リンス 長澤

長い準備期間があっただけに、試合序盤は鳥栖が先手を取る。サイドで優位に立ち、相手を押し込む。ボールの出所の遠藤を押さえ込み、パトリックへのロングボールも上手く対応。攻撃時にはそのサイドを上手く使い、つないでゴール前まで運ぶ。

ガンバは試合を支配されながらも個の力でこの状況を打開。パトリックが下がったところで倉田からのロングボールを裏に抜けた宇佐美がぴったりトラップからいつも通り早いタイミングでのしシュート。さすがとしか言いようがない。

シーズン中の監督のコメントどおり、鳥栖は自分達のやり方を続ける。ガンバも無理にこじ開ける必要がなくなったので、比較的落ち着いて回しだす。前に出ざるを得なくなった鳥栖は、カウンターを何本か食らうが、相手のミスやDFの対応でなんとか食い止める。宇佐美の調子は非常によかったのだが、ガンバ自体の出来はそこまでよくはなかった。鳥栖も失点はしたものの、内容は悪くはない。

後半入っても似たような展開で、カウンターを狙うガンバ、どこかで鎌田や藤田を使ってさらにまえがかりになるだろうと予想。まずは鳥栖が鎌田のカードを切ってくる。そして後半20分ぐらいに鳥栖の攻撃がついに実る。サイドチェンジのボールが吉田に入って、吉田からのクロスをGK東口がキャッチミス、ニアに入りすぎたボールが脇下をすり抜けつめた早坂が押し込む。

やはり不思議なもので、同点になり鳥栖がペースを握りだす。ハードワークできるスタミナの差もあり、試合序盤のようにサイドで優位に立ちだす。

ここで中断。後半の入りでもあったのだが、ゴールネットが一部外れたか何かで修理に5分間の中断。

試合中というのは、監督の声も選手までなかなか伝わらないので、近くの選手や交代選手を使って伝言を伝えたりしている。だが状況は刻一刻と変わるのでなかなか修正は難しい。今日の試合では、中断が入ることで仕切りなおしとなり、直接監督から選手に指示され、ガンバは上手く中断帰還をつかって修正する事に成功。

鳥栖の左サイドから入ってきて長澤がヒールで落としてこれまた宇佐美の素晴らしいシュート。本当にシュートのタイミングが早い。あれではブロックも間に合わない。とどめの三失点目は、長澤の得意の迫力あるプレスでボールがこぼれてゴール。

鳥栖は早坂、岡本を下げ藤田、小林を入れて谷口をトップに入れてパワープレー。だがなかなか谷口にボールが入らない。サイドまでボールを運ぶものの、クロスも上げさせてもらえない。3点目を失ったことで、鳥栖のメンタルがダメージを受けているのが見て取れた。

試合内容自体は悪くない。みんな頑張っているという。だけど勝てない。今季を象徴するようなゲームだったと思う。ボールをサイドまで運べるようにはなった。だが、フィニッシュのイメージがない。一方で、ガンバは遠藤やパトリックなど起点が抑えられても個人の力で試合を決めきれる。中断で流れが途切れたのは運がなかったが、わかっててもやられる個の力をもったガンバの選手層とは差があると思う。もちろん鳥栖も豊田という”わかっててもやられる”絶対的空中兵器があって、それをチーム戦術の中心に前監督は据えてきた。だが、森下監督はあえてそれをやらなかった。監督として見えているものが違うのだろう。

このまま同じチームで続けて、足りない部分を補強する事ができればこのチームは上向くかもしれない。監督はおそらくいい人で、フロントからのオーダーはしっかり守り選手の事を深く考え、もっとこういう選手が欲しい、勝つ為にこうしたいという要求をあまりしない人なのかもしれない。おそらくそこがあだになって勝利に貪欲になりきれなかったのではないだろうか。

だが、よっぽど無能な監督でない限り、監督の個性を補完するようなスタッフがいたり、選手がいたり、突然チームが金満化したり、そういうめぐり合わせでいいチームが出来上がるもので、いろいろと成功は運次第でもある。森下さんにはこれまでの経歴でいろいろとあまりよくない箔がついてしまっているが、どこかで成功する事もあるかもしれない。

試合後のコメントや最近の報道を見聞きする限り、おそらく森下さんは今季限り。なにか今季の総括っぽくなってしまったが、森下監督お疲れ様でした。

そして、2015年のメンバー、スタッフ、裏方の方々、お疲れ様でした。

 -サガントス, 天皇杯

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