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Jリーグラボ#24 指導者 城福浩のお話 その2

      2016/02/03

Jリーグラボ#24 指導者 城福浩のお話 その1
先日、スカパーオンデマンドで「Jリーグラボ」の2015年度の総集編を視聴しました。知ってる人は知ってると思いますが、札幌の社長野々村...

前回の記事からの続きです。城福さんと言えば前回FC東京を指揮した際に掲げていた「ムービングフットボール」の印象が強く、その実際の内容はわからないけど、ポゼッション志向の繋ぐサッカーだろうなと印象を持っていました。時を経て、城福さん自体の考えが変わっていったのかもしれませんが、この放送を見て非常にサッカーについて深く考えているなと思いました。国見と野洲を対比させての話でしたが、サッカーのシステムに優劣はなしって事ですよね。パスサッカーがキックアンドラッシュの上位では決してない。

そしてその言葉、伝え方がわかりやすい。よほど思考を深められてその考えが血肉になってるからこそ、言葉が滑るようにでてくるのかもしれません。二流解説者とかだと同じようなワードの繰り返しとかになっちゃいますからね。

今回は、前回の話に続けて野洲高校の練習を見に行った話です。
(囲み中はすべてJリーグラボ#24からの引用)

野洲高校を見学にいった話

(城福)
U17の代表の監督ややっていた時の話。たまたま機会があり野洲高校の練習を見学にいった。その際、(現日本代表の)乾の顔を知らずにドルブリの練習を見ていた。ずっとその練習を見ていたがみんな上手いから誰が乾はわからない。よーし100%のスピードでやろうってなった時に、あ、あれが乾だなとわかった。

(城福)
その時も思ったし、国見のようなキックアンドラッシュでも当時の野洲のようなパスサッカーでも、アプローチはいいと思う。とにかくなにかに徹すれば、中学から高校まで6年間見れる、そうすれば誰が乾かわらないようなドリブラーは作れるんですよ。

全てを伝えると何も残らない。指導者の徹する事、失うものの自覚。

(城福)
ということは逆に言えば、違うことで輝いたかもしれない選手を潰してたり、もっと視野の広い選手を潰す可能性もある。キックアンドラッシュをすれば、それでフィジカルで戦える選手は育つけど、つなぎたい選手を潰す可能性がある。じゃあ、両方を、国見にパスサッカーをすればいいじゃないか、逆に、野洲に長いキックもすればいいじゃないか、(そういう風に)全部を伝えるとなにも残らないから。

(野々村)
そうなんだよな

(城福)
そうでしょ、だから徹するんだったら徹して欲しい。僕は、徹することでなにかを潰していることを自覚して欲しい。僕はそれだけで十分だと思う。

(野々村)
その自覚があればもしかしたら

(城福)
俺はこれにこだわりたいと、だけど、こだわることによって失っているものがあるということを、指導者の全員が持つ事で、いろんなタイプの選手が日本に出てきて、コンマ一秒を縮めることが可能になるのかと思う。

去年の鳥栖を思い浮かべて

この最後の部分、ここが一番ハッとしましたね。

指導者が自分のやり方にこだわる事なく、キックアンドラッシュもやる、パスサッカーもやるとなると、全てが中途半端になり何も残らない。

ここで、去年の鳥栖のやり方がパッと浮かんで、やっぱりああいう任せ方はいかんよなと思ったのでした。というのも、これまでのスタイルの継続という注文をしながら指導をまかせるやり方です。森下監督もまじめな方ですし監督もやりたいでしょうから、フロントの要求もまじめにこなそうとします。マッシモ監督に決まったときも書きましたけど、森下さんは前監督のスタイルと自分のスタイルで中途半端になった感は否めません。

そういう意味では、成功の為にしっかりフロントにオーダーを出し、要求が通らないと見て就任を断ったマガトは、やはりプロフェッショナルなんじゃないかと、今になれば思います。

もしかしたら、森下さんが成功する監督になるためには、一旦感謝を脇に置き、感謝はとても大事なことなのだけど、こだわって自分のオーダーを通すべきなのかもしれません。やっぱりどちらかというと育成で成功しそうだっていうのは、当たっているのでしょう。それぞれ求められるキャラクターが違うのかしれないですね。

 -Jリーグ, サッカー全般, 備忘録

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