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2016 1st ステージ 第13節(H)大宮アルディージャ戦

      2016/05/23

好天の土曜日にも関わらず観客は少ない。8000人にとどかない入場者数。今のチームの現状では仕方がない。試合も0-1で敗戦し、来るところまできちゃったなと思う。

スタメンは予想通り、水曜日のナビスコを回避したメンバーが中心。システムはいわずもがな、いつもどおりの4312。サブは赤星、菊池、岡本、楠神、早坂、富山、池田。大宮はツートップが協力。ムルジャと家長。システムはフラットな442。事前情報では大宮はカウンターのチームという事だったが、まさに堅守速攻のスタイルだった。

開始から大宮は慎重に守りを固めている。ロングボールを蹴ったあとの守備陣を見ていると、ロングボールはしっかり対策してきている。ボールを奪うと、なるべく早めにトップにボールを入れる。序盤の鳥栖のプレスが収まり試合が落ち着いてくると、家長が下がってきてゲームを作って、サイドがゴール前に入ってくる。この下がってくる家長がやっかいで、一発でムルジャにいいボールが入ってやられそうな場面がなんどかあった。

このときムルジャのマークを外したのがキムミンヒョクだったが、試合を通して低調なパフォーマンスで、今日の試合を落とした一因でもあった。後半の失点シーンでマークを外してしまった事もだが、パスミスからあわやのカウンターを食らったり、余計なボールタッチから攻撃を停滞させたり、サイドを駆け上がったり気持ちの面では頑張ってるのは分かったが、空回りをしていた。

一番のターニングポイントはキムミヌの故障?による前半での退場だろう。ここでシステム変更をしてくるとは思わなかった。同ポジションに選手を入れてシステムを変えずに戦うかと思っていた。確かにカウンター狙いの大宮に対してあまり上手くないポゼッションをして戦うのは、じゃんけんでパーで待ってるところにグーで勝とうとしているようなもので分からなくはない。442からプレッシングでショートカウンター、もしくはサイドからクロスといった狙いになった。

だが、システムチェンジがうまく行かない。ミヌに代えて岡本が入って442DVとなるのだが、全体に意図が伝わらずなんだかちぐはぐな前半となった。選手同士で確認しあう場面も目立ち、やはりころころとシステムを変えろといっても難しいものだなと思う。ここでシステムを変えずに試合を続けていたらどうなっただろうか。代わりとなる選手は早坂しかおらず水曜フル出場なので岡本の起用となり、メンバー的に442になったのかもしれない。結局はペクが左サイドでソングンが右サイドに入るのだが、サイドでチェソングンを使うなら、早坂の方が良かったんじゃないかなとも思う。

結果的にスクランブルで対応したので瞬時の判断になっただろうが、キムミヌの故障が試合前から分かっていたのか試合中に起こったのかは知らないが、もし故障箇所がある事をわかって起用していたのならば、他の選手を監督は本当に信頼してないのだなと思う。

後半開始、グラウンドへの入場階段でまつ選手。ペクが監督から始まる寸前まで指示を受けている。試合中も吉田と話し合う場面も見られ、お互いのスペースがかぶる場面が目に付く。普段やっているシステムじゃないので、このあたりの連携もあまりうまく行っていなかった。

結局、ボランチからのボールをボックスの右で受けたムルジャが綺麗なクロス。やっぱり、クロスの質がぜんぜん違う。もちろんゴールを決めた江坂も完全にマークを外す見事な動き出し。鳥栖は最後は高橋を後ろに下げ3バック、両サイドバックを前に上げてペクをボランチに持ってきて池田を前に上げスクランブルパワープレー。しかし実らずタイムアップ。

試合後、腹立たしく思いながら、降格しないためにはどうしたらいいかぼーっと考える。こんな試合をなんども見せられたら、そりゃ文句のひとつも言いたいし、ブーイングしている人の気持ちも分かる。愛情が裏返った時のパワーもまた凄まじい。金を払っているから文句をいう権利もあるという人もいる。まあそうかもしれない。そういう権利もまた認めないといけない。

だが、選手もまた傷つき自信をなくしている。プロまでたどり着いた選手なので、強靭なハートはもっているだろう。だが、彼らもまた人間。その一方で、広島戦の後も思った事だが、やはり選手の質と監督のやっているサッカーはあってはいない。サッカー選手として今の鳥栖の選手が劣っているといいたいのではない。選手はそれぞれ得手不得手のプレーがある。それぞれの長所を引き出せない形のスタイルで戦っている。

そのような自分の不得手な分野で戦っていながら、さらに自信まで奪い取ってしまえば、その後になにが残るのか。

今出来る事は、出来る限りチームの不安と恐怖を取り除き、自信と勇気を与えること。この方が、現実的には残留に近い。

ヤジを飛ばすこともブーイングする気持ちもわかる。だが、個人的にはより残留に近いほうに掛けてみたい。

そういえば、試合開始前、平が群馬へ移籍するのでゴール裏に挨拶にきていた。また、試合後の監督のコメントでは、後期からの補強の話が出ている。監督がぶれない限り、今のサッカーにあった選手の入れ替えは必要だと思う。フィニッシュまでの精度の話が出ているが、2015年のラストパスとアシスト数を見ていると、藤田と水沼の穴はやはり大きく、それに変わる補強もできず既存の選手で穴を生めることも出来なかったのが現実だ。ある意味、システム面の失敗というより編成の失敗とも言える。某新聞によると永井強化部長が営業部長になったらしいが、新しい強化部長にはしっかりとした仕事をして頂きたい。正念場である。

 -Jリーグ, サガントス

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