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2016 2nd ステージ 第5節(A)アビスパ福岡戦

      2016/07/27

いろいろと忙しく強行軍で博多の森へ。J1での九州ダービー第二戦。試合開始30分ほど前にレベスタに到着すると、今まで見たこともない光景が。近場のアウェイはたびたび行ったが、かつてない程のサポーターの数。おそらく鳥栖史上最高のアウェイ動員人数だったんではないだろうか。

鳥栖のスタメンはここ数試合と変わらず。ベンチに富山が戻ってきた。対する福岡は、今回は442のシステム。エースのウェリントンは負傷中、運動量のある亀川は五輪メンバーに選ばれ、やや戦力を欠いている。予想されるのは、鳥栖がボールを持ちアビスパが早いカウンターを狙う展開。前半は互いの思惑の通りい試合が進んだ。

前半。亀になる福岡と隙を伺う鳥栖。

前半、福岡は低めのブロックを引いて守る。対する鳥栖は、ボールをバックラインで回しながらボールを入れる隙を伺う。特に中はダブルボランチでしっかりと閉めて、鎌田を使わせない。両チームともお互いの狙い通り攻撃を展開。

鳥栖はキムミヌのドリブルがキレていて、キムミヌのドリブルから豊田の強烈なシュートを見せる。対する福岡も、焦れて入れられた縦パスを引っかけてカウンター。特に左サイドにいる金森を生かしたサイド突破に鋭さを見せる。

ダービーらしく球際激しい戦いながら、お互いに決定的なシーンは少なく勝負は後半へ。

狙いどおりのカウンター。アビスパ先制。

後半開始早々試合が動く。低い位置から鳥栖がボールを奪ってカウンターのシーン。鎌田がドリブルで持ち出した所、スライディングした田村の足に引っかかり転倒、このボールを奪いアビスパが逆カウンター。再三いいドリブルを見せていた金森が左サイドを破りマイナスのクロス。フリーの平井に渡りそうな所を福田が戻って来てカット、これがゴールに吸い込まれオウンゴール。福岡先制。

今日の審判はとにかくファールっぽいシーンでも、コンタクトプレーをとらない事が多かった。前半からこの傾向は顕著だったが、それがここでは福岡に味方する。だがその十数分後、今度は鳥栖の2点目も同様に鳥栖側に有利に働いた。

先制したからか福岡の選手の動きに連動性が出てくる。両サイドバックも結構高い位置に出てくる。前半よりもサイドに人数をかけて攻撃していこうとする意図が見える。

押し込む鳥栖。ポゼッションと運動量。

だが鳥栖はすぐに追いつく。2ndに入って目立ち始めた鎌田の活躍がひとつここで効いた。ルーズボールを人ってバイタルで鎌田が受ける。先制し守り切りたい福岡は、鎌田のスルーパスを警戒し中をギュッと絞る。空いたサイドのスペースに吉田が飛び込み鎌田はそこにボールを入れる。吉田の見事なクロスに飛び込んだのは、その鎌田だった。鎌田への警戒と守りたい意識が、吉田の使えるスペースを生んだ。

押し込む鳥栖に対してゴール前に押し込められる福岡。二列目も下がりすぎて跳ね返したセカンドボールが拾えない。前半から鳥栖がボールを保持して試合を進めたが、疲れの出てくる福岡に対して元々スタミナのある鳥栖は運動量で差を見せだす。

福岡はやり方を変える。平井から坂田に交代。トップに城後をもってくる。攻め手としてロングボールを使う意図。

逆転からの442。理想的な追加点

後半30分近く、鳥栖の2点目。駒野と藤田がルーズボールへスライディングして接触。駒野が痛んだがファールはなし。そのボールをミヌから藤田と繋ぎペナルティエリアへカットイン。二人DFの間をするすると抜け出して、隙間を縫うようにゴールへ流し込む。値千金の逆転ゴール。

福岡はもう出るしかない。鳥栖は鎌田を下げて富山を投入しシステムチェンジ。442で中盤を安定させ、カウンターとサイド攻撃の鉄板のパターン。後半40分過ぎ、そのシステムチェンジが功を奏する。高い位置で取り返した鳥栖、すぐさま左サイドに回ったキムミヌにボールをつなぐ。縦に運んだキムミヌからのクロスに富山がゴール。追加点を取る理想的な試合運びだった。

ここで終われば完璧な試合運びだったが、試合終了直前に途中出場の三島のスルーパスにラインを破られ為田の折り返し、城後がスルーした所を右SB実藤に決められる。青木を投入して5バックにした後だったので、残念な失点だった。90分間ほとんどやられなかったのに、守りに入った所でポロっと崩される。不思議なものだ。

鳥栖らしさを忘れない。

ライバル福岡に、J1で、ホームアウェイともに勝利。見たこともない程の、アウェイの地でのサポーターの数。本当に鳥栖というクラブは成長したなと思う。

こうして多くの人が博多の森に集ったのは、まずはJ1に居続けられた事。そして、その元をたどっていけば、幾度の苦難を乗り越えてきた鳥栖の物語への共感があると思う。頑張ること、諦めないこと。助け合うこと。謙虚であること。感謝すること。挑戦者であること。言葉にすると陳腐であるが、こうしたクラブの持つ原点の物語を忘れずに、大事にしていって欲しい。

福岡には勝利した。だが、いつの日かその順位が入れ替わる時がくるかもしれない。奢る事なく、相手をリスペクトし、鳥栖らしさを忘れないようにしたい。いつしかその奢りによって、クラブの成長が止まる日がくるかもしれないから。

鳥栖はまだまだ上を目指すのだ。

True champions in the hearts of all who love Sagantosu.「サガントスを愛する全ての人と共に、真のチャンピオンになる」

 -Jリーグ, サガントス

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