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2016 2nd ステージ 第16節(H)横浜マリノス戦

      2016/11/01

いろいろと多忙にて試合の映像をやっと視聴。見終わった感想もあるが、キムミヌの退団セレモニーで試合の事が飛んでしまった。とても心に響くいいスピーチだった。のどの奥がきゅっと締まった。

試合は鳥栖が二点先行したものの、マリノスもいいサッカーをして追いついた。先制してカウンターで突き放す、ここまではシナリオどおりだったが、マリノスのプレスに屈してうまくボールをキープ出来ず、試合をコントロールする事が出来なかった。リードしながら守りきれなかった試合運びの面に関しては、前節と同じような展開だっただけに、課題が残るものとなった。

鳥栖のシステムはいつもどおり4312。今日もエルカビルはベンチ外で、豊田と富山のツートップ。後は右SBが藤田負傷により、谷口が起用される。CBには青木が起用される。マリノスは、4231で両サイドMFの突破を軸にしたスタイル。特に左MFに入った斉藤が脅威だが、右の前田もなかなかのドリブルがある。

キムミヌのホームラストマッチゴールで先制。

前半は五分といっていいだろう。マリノスは前節の柏と同様、前からプレスをかけてくるスタイル。ただ、前のラインのプレスを超えると中盤はそこそこ使えるスペースがある。また、斉藤はそんなに守備に下がってこないので、同サイドのキムミヌも結構活躍出来ていた。

2ndに入ってすっかりロングボール解禁となっているが、敵のスカウティングもここ最近大体ロングボール警戒という分析で、たしかにそう言われれば、ほとんどのゴールはロングボールが起点になっている。今日も繋ぐよりロングボールが多かったように思う。

先制点は、前半22分にキムミヌ。再三いい突破を見せていたが、スローインだったかと思うが、ぽっかり空いた右サイドのスペースにキムミヌが走りこみ福田からボールが出る。ドリブルでペナルティエリアに侵入したキムミヌが、一旦左を切られながらターンしてクロスを入れる。中央にいた豊田によりGKが惑わされてそのままゴールイン。ホームラストマッチでのゴールとなった。

マリノスも両サイドの突破を軸に、ワントップがうまく楔に入って流れるようなコンビネーションを見せる。アタッキングサードに運ぶものの、鳥栖のディフェンスも粘り強く対応。抜け出した富樫がうまいトラップからシュートを放つなどの危ないシーンがあったもののゴールは割らせない。

追加点を取りながら、押し込まれてサンドバッグに。

リードしてからは鳥栖はカウンター狙いの戦い方だったが、後半開始早々狙い通りにカウンターが決まる。後半の入りで前がかりになるマリノスにたいして自陣左で奪った鳥栖はロングカウンター。鎌田が運んで中に入ってきた富山にパス。遠目ながら富山がゴール。DFに当たってコースが変わったゴールだったが、枠にシュートしたからこそゴールが生まれたわけで、綺麗に狙わずともシュートを打つというのは大事だなあと思う。

しなしながら、その後すぐにCKかFKからの流れか忘れたが、セットプレーからのクロスに中澤が合わす。マリノスも追いすがる。ここからなかなか鳥栖は流れを引き戻せない。

後半なかば過ぎから特に顕著だったのが、ボールを奪ってから展開するパスがことごとくパスミス。ボール保持もカウンターも出来ないため、ずっとマリノスのターンで、試合終盤には、鳥栖の選手は相当走らされて特にバックラインは足をつる選手が続出した。

まずはパスミスしない事だが、体力面や攻守の流れで試合展開の中でカウンター一本槍だけでなくボールを保持する時間も必要だと思うが、速攻と遅攻を使い分け、ボールキープして試合をコントロールする選手がいないという事でもある。

この後、マリノスの右MFにマルティノスが入ってくる。全く事前情報なく初見だが、スピードがあって足が長い。日本人にはない独特のリズムで、斉藤の左だけでなく右からも攻撃の手を強める。パワフルな突破は目を見張るものがあった。

その後にトップ下に入る伊藤翔もそうだが、交代で入ってくる選手がパンチがある。マリノスも最盛期よりも予算はないだろうが、鳥栖と比べて選手層の差を感じさせる。

もうここから先はやられっぱなしで、よく斉藤の一点だけで抑えられたなと思う。マリノスの得点は前半から続けていたプレスがはまって短いクリアを拾ってショートカウンター。斉藤の急加速するドリブルでカットインからワンツー、ドリブルで抜け出し流し込む。

その後も何回も決定機を作られたが、林が何度もビッグセーブでピンチを防いでくれた。ここまで受ける展開になると、4321から442にして中盤を厚くしようが、跳ね返すことができなくなる。今年の鳥栖は、こういう展開が何度かあった。ボールを保持して試合を落ち着かせる様な事がなかなか出来ない。

鳥栖は、サンドバック状態になりながら、辛くも引分けに持ち込むことができた。

層の薄さを感じさせる鳥栖。

さて今日の主役キムミヌだが、前半はいつものようなパワフルなドリブルや鋭い守備が見られていたが、後半に入るとすっかり動けなくなっていた。やはり故障を抱えているようで、鳥栖の右サイドは前半に見せたようなパワーを後半は持っていなかったのが、マリノスに押し込まれた一因でもある。

もうパワーが無くなってきたのが見えるに、マッシモは積極的に代えようしない。まあいつものことだが、明らかに負傷した、走れないなどの状況でない限り交代はせず、フレッシュな選手で局面を打開するような手をマッシモはあんまりしない。システムチェンジなどの狙いがないと選手交代をしないのだ。

それはなんでかはわからないが、個人的にはその点は不満だ。疲れればミスは増えるしキレも落ちる。移籍した選手達も、局面を打開する為のオプションになる事もあるだろう。まさかホームラストゲームだからという浪花節ではないだろうが、もっと早めにキムミヌは交代させても良かった。

右SBに入った谷口がちょっときつかったかなと思う。スピードがない上、対面が斉藤なのでスピード勝負だときつい。オーバーラップも回数は限られるので、右サイドはキムミヌ頼りとなっていた。

SBのバックアップもそうだが、選手を信頼していないのかお眼鏡に適っていないのか、三丸を入れて右に吉田を持ってくるような事をしない。今のチーム立上げの編成にはあまり絡んでいないだろうからしかたないのかもしれないが、使わない選手を採るような贅沢は、まだ鳥栖では出来ないと思う。流れでそうなったので仕方ないのもしれないが、結果、今の鳥栖は層が薄い。

藤田もケガ、キムミヌも状態が良くない。選手達にもプレーに精彩を欠く場面も多々見られシーズンの疲労の蓄積を感じさせる。満身創痍ではあるものの、残りの今シーズンを駆け抜けてほしい。

 -Jリーグ, サガントス

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