2017 J1第4節(A)セレッソ大阪戦
多忙にてすっかり時間が空いてしまった。この試合は三連休という事もあり、遠征して現地観戦。ゴール裏という事もあり、いつものように俯瞰して見れなかったので、その場で感じたことを思い返してみる。時間がない事もあり、DAZNも見ていない。
セリエA・カリアリよりイバルボ加入。
セレッソは第4節までにまだ勝ち星を挙げられていない状況。しかしながら、セレッソのタレントを見るや、現代表に元代表、才能のある錚々たる面子が揃っている。そして監督は、鳥栖をJ1に押し上げたユンジョンファン。このメンバーで弱いはずがない。セレッソのシステムはボックスの442。鳥栖といた時と同じように、繋ぐだけでなくロングボールも使ってくる。
一方で、鳥栖は世界レベルでのスターが加入する事をとなった。それはコロンビアのビクトル・イバルボ。海外サッカーをほぼ見ないので、実はぜんぜん知らないのだが、いろんな記事を見る限り、長身でフィジカルが強くてスピードのあるFWらしい。アスプリージャ二世という呼び名に期待させられる。面白い記事があったので紹介しておく。足元で止めるのを好んで判断が遅いという所が気になる所だ。適正がウイングプレイヤーという所も、今の中央偏重の鳥栖のやり方からするとミスマッチな気がして気になるところだ。
押し込まれ続ける鳥栖。鳥栖の弱点を突くセレッソ。
試合は結局、1-0で負けるのだが、前半後半通してセレッソがボールをキープする流れで、自陣でプレーをする時間が長かったと思う。ボールを持つ時間が長かったセレッソの方が必然的にチャンスを多く作り、その内の一つをセレッソが決めた。チャンスの数自体はセレッソが多かったが、よりゴールに近い、チャンスの質自体は鳥栖の方が高かったように思う。もう一つは玉際や個々の勝負でセレッソの選手の方が今日は勝っていたと感じた。
スタッツを見返してみる。まずはボールの支配率から。
※Football LAB http://www.football-lab.jp/c-os/report/より引用
試合をトータルで見ると52.5:47.5で思った程差がない。しかし時間帯を見てみると、先制点を取って試合終盤にはセレッソはブロックを引いてリトリートする守備を引いており、鳥栖がボールを持てる状態ではあったので、トータルでは支配率が思ったより拮抗したものになったのだろう。
セレッソが上手かったのは、サイドにボールを入れてサイドを使うと見せかけ、鳥栖がいつもやるように二列目が下げさせ5バック状態にして532のブロックにして、空いている二列目のスペースを使って左右に揺さぶっていた。とはいえ、左右に揺さぶっても5枚並べているので中は硬いのだが、ボールをゴール前に送り続けると何かが起きる。そしてゴールが生まれた。
鳥栖は5バックに押し込められる時間が長くて、なかなか前からプレスするような形にならない。5バック状態に押し込められた鳥栖の攻めては必然的にロングカウンターとなる。
鳥栖ももう少しカウンターが上手く行けばと思ったが、セレッソの個々の選手の頑張りでカウンターは上手く止められていた。期待のイバルボも、大物の片鱗を見せるものの、バケモノのような強さを見せる事は出来なかった。
次に個々のプレー数と成功率を見てみる。
※Football LAB http://www.football-lab.jp/c-os/report/より引用
プレーの成功率はどっこいどっこいなので、それはおいて置く。「30mライン進入」を見てみると、60:36。これはほぼ自分の受けた印象に近い。特筆すべきは「タックル数」と「スプリント数」。両方ともセレッソの方に軍配が上がる。後は「走行距離」が走る鳥栖とセレッソがほぼ同じである点を見ると、セレッソがハードワークで主導権を握っていた事がわかる。
とはいえ、少ないと言えど鳥栖も決定的なチャンスを作ってはいた。支配率でリードされてもシュート数で負けても、試合で勝つ事は当然にある。鎌田がゴール前でフリーでシュートを放った場面なんかも、決めるべきシーンだった。
セレッソのハードワークに屈する。
見ている側からすると、広島に勝った試合が主導権を握れる時間が長かった試合だったので、ストレスの溜まる試合だっただろう。時折広島戦で見せたようなパスワークからチャンスを作るシーンがあったが、5バックからのロングカウンターが基本だったので、そういう場面は少なかった。
この試合は、試合を見た感じ、運動量なんかを見ても、セレッソの選手の個々の選手のパフォーマンスが、鳥栖のそれを上回ったかなと思う。元々能力の高い選手がこうしてハードワークするのだから弱いはずがない。そういう意味ではユンジョンファンらしいチームだなと思う。
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