2017 J1第6節(H)アルビレックス新潟戦
九州レジェンズなどイベントが組まれながらも、あいにくの雨模様で一万人割れ。お客さんは少なかったが、試合は3-0で勝利。完勝といいたいところだが、新潟も結構よくてチャンスを決められていたらわからなかった。
助っ人対決。スピードの新潟対フィジカルの鳥栖。
鳥栖は前節と同じスタメン。システムは4312。対する新潟は442。注目は両チームの助っ人。鳥栖はだんだんその全貌を見せつつあるイバルボ。対する新潟はとにかくスピードのあるホニと、同じくスピードもありながらゲームメイクに長けたチアゴ ガリャルド。
鳥栖は基本的にラインが高くスペースがあるので、裏にボールを入れられるとスピードの勝負となる。スピードのあるキムミンヒョクに期待がかかる。
4312のウィークポイントをつく新潟。
新潟は前からガンガンプレスしてくるイメージだが、この日の新潟はリトリートしてブロックを引いてカウンターの狙い。高い裏のスペースを狙われる。ボールを持てばスピードにのったテンポのいいサイドアタックを見せてくる。
2トップのスピードを生かして裏へボールを入れたかと思えば思えば、4312のシステムで中央よりの布陣の鳥栖の弱点であるサイドをついてくる。ディフェンスが追いつかないスピードでテンポよくSBがオーバーラップしてきてサイドを付かれる。
新潟は再三チャンスを作るが、切り返しで足を滑らせたり、GK権田のセーブに阻まれる。
一方で鳥栖のイバルボ。目を見張るのがまずそのキープ力。前節もそうだったが、長い手足を使って懐深くキープして2人がかりで来ようがボールをとられない。その上思っていたよりテクニックがあり、味方を上手く生かす事もできていた。DFを2、3人引っ張りながらループで後ろにだしたパスやエラシコなど、スタジアムを沸かせるテクニックを披露した。
この日も鎌田とのパス交換からゴールエリアに侵入し、PKをゲット。先制に成功する。
4312だとやっぱりサイドアタックは弱いなあと見ていると、いつのまにか鎌田がやらたサイドに出ている。あまりにサイドをやられているからか、鎌田のコメントを読むと前半途中で442に移行している。これで誰を見るかがはっきりするので守りやすくなり安定する。
理想的な試合展開からルーキーの初ゴール。
先制点をとりながら試合を上手く締めることができない今期。この試合に関しては新潟の追撃を上手く振り切る事ができた。新潟は前半と変わらず裏へのボールとサイドアタックを見せるものの、鳥栖はシステム変更が効いたからか前半より守備が安定。
ここで追加点が取れないとまた相手が盛り返すことにもなる。追加点で突き放したい所だが、次の得点は鳥栖がゲット。
新潟GK大谷がクロスボールを飛び出してパンチング。処理が中途半端になり小野のボールが渡り小野がループ気味にシュート、大谷はゴールを触るもボールはゴールに吸い込まれる。
小野はエンブレムを握り締めゴール裏へ。鳥栖へ来ての初ゴール。日本に帰ってきての初ゴール。喜びが爆発していた。
新潟は前線のブラジルコンビも次第に元気がなくなって来る。81分にはイバルボに代えて田川投入。前ががかりになる新潟に対してスピードのある田川が生きる絶好のシチュエーションだ。その狙い通りの展開が訪れる。
中盤で鎌田が新潟のパスをインターセプトしてカウンター。それを前線の田川へ送る。相手CBと競り合いながら半身でた田川がゴール右隅に流し込む。
試合当初は新潟が主導権を握りながらも、フィジカルを生かしたイバルボのキープが起点になって先制。さらに追加点を重ねて突き放すという理想的な展開の試合だった。
田川のゴールに目を細めるサポーター。
田川は鳥栖の下部組織出身で初めて得点した選手という事らしい。多くのサポーターはわが子を見るかのように暖かい拍手を田川に送っていた。石川の初出場の時も思ったが、こうしてJ1の舞台で、堂々と戦力としてユース出身者が活躍している。地道に蒔いた種が花開いたかのような、そんな喜びを感じる。
その一方で、外れていく選手もいる。プロの世界はやはり厳しい。イバルボが来て、チョドンゴンが力を見せてきた事で、富山や池田がベンチ外となる。誰かが出てくれば誰かが外れる。みんな活躍すればいいのだろうが、椅子の数は決まっていてチームの中でも競争がある。
頑張れば、努力をすれば、成功が待っている訳ではない。ツキもある。ただ、悔いなきように日々精進して次のチャンスもものにして欲しい。
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