2017 J1第10節(H)横浜Fマリノス戦
ゴールデンウィーク最終日。その17時キックオフなので、イベントデーと言えどそんなに入らないと思ってたが、運営さんが営業を頑張ってチケットは完売。配布されたユニでスタジアムはピンクに染まった。
相手は横浜Fマリノス。連敗中で調子はよくないものの、バブンスキやマルティノスの外国人、斉藤学などの強力なアタッカーを揃える攻撃陣は脅威。マリノスは451のシステム。
鳥栖もゴールデンウィークの成績は芳しくない。リーグ戦の鹿島、ルヴァン杯の神戸と連続で敗戦している。いつも通りの4312で、FW豊田チョドンゴン/トップ下鎌田/MF原川高橋福田/DF吉田谷口ミンヒョク小林/GK権田のスタメン。小林が初スタメン。後は原川と福田が左右が入れ替わった並びとなっている。これは相手左サイドの斉藤学を抑える為に走力のある福田を右に持ってきている。
サブではイバルボがベンチ外。サブメンバー/赤星フランコ藤田小川水野富山田川。
プレッシングがはまった前半
試合は神戸戦と同じような流れとなったが、前半は神戸戦のそれよりも随分良かった。プレスの出足が良くてマリノスにポゼッションを許さない展開に持ち込む事が出来た。プレスの網をかけて戻させてロングキックに逃げさせて攻撃の基点となる両サイドにボールを入れさせない。
両サイドにボールが入ってもスピードに乗せる前に厳しくチェックして自由を許さない。吉田とマルティノスのマッチアップは見所があった。吉田はほぼマルティノスを抑える事に成功。左サイドの斉藤に対しては小林と福田が猛スピードで戻ってきて対応。スピードに乗せる前に押さえ込む。
先制点もプレッシングからのショートカウンターで狙い通り決める。鎌田の出足がすばらしくボランチのボールをかっさらいシュートもしっかりと決める。
鎌田に限らずコンディションがいいのか鳥栖の選手の出足がよくプレスがどんどんかかって理想的な前半だった。やはりプレスで先手を取れると鳥栖が主導権を握ることが出来る。基本走れない選手は起用の優先度が下がるだろう。
たどり着いたゲームの締め方
後半に入り次第に横浜のペースとなる。うまく押さえ込んでいるとはいえ、プレッシングは90分続けられない。だんだんと押し込まれチャンスを作られていく。
神戸戦からは5バックをついに導入し相手の攻撃を跳ね返し続ける策をとるようになったが、それまでは442のブロックで待ち構える形をとっていた。選手の質から見て跳ね返し続けるのは難しいとマッシモは判断して攻撃を受け続ける時間が長い5バックはとらず、442でプレスしながらバランスよく守る形をとっていた。
最後までプレスしろといっても、人間なので体力には限界がある。鍛えられたプロ選手でも90分消耗の激しいプレッシングを続ける事はできない。試合終盤まで前線にプレスにいけと促していたが、ものには限度がある。
5バックはユンジョンファンの時代にも逃げきりでよく使っていた。5バックになると前線に人が少なくなかなかマイボールをキープできないので、基本タコ殴りになる。時に失敗して逃げきりに失敗する事もあった。
マッシモも、プレスにいけなくなった時にどうするかという課題に、5バックという一応の結論が出たといえる。2試合連続で逃げきりに成功しているので、終盤までリードしている展開ではこれからも5バックが採用される事が増えるだろう。見ているほうはタコ殴りの展開にハラハラドキドキの展開だが。
よく頑張ったMF陣
やはりこのシステムはMF陣の走力に支えられている。吉田の上がったスペースへのカバーリングに斉藤への早いチェック、ゴール前まで顔を出した福田、同じようにアンカーのポジションからサイドの深いところまで上がっていった高橋、センターハーフが開いた中央をカバーするため上下した鎌田と、この日も相当に走っている。
高橋 走行距離 13.642km(1) スプリント回数 23回(4) ※()内は両チームでの順位
福田 走行距離 12.102km(7) スプリント回数 24回(3)
鎌田 走行距離 12.821km(2) スプリント回数 19回(8)
原川 走行距離 12.468km(3) スプリント回数 14回(10)
このMF陣の走りとFWから始まる連動したプレッシング、これが嵌れば鳥栖が主導権を握ってゲームを作ることが出来る。この形で結果が出ている今、FWはイバルボではなく、チョドンゴンや富山の方が優先順位が高いかなと思う。現状ではイバルボは別の使い方を考えないといけない。
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