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2017 J1第16節(H)浦和レッズ戦

      2017/06/27

浦和戦は毎年多い。雨が降って日曜の夕方の試合なので、多少余裕があるかと思ったがやはり人気ゲーム、17,913人と多くの人が来場した。この日は、その多くの観客を魅了するに足るいい戦いを見せてくれた。

水曜に天皇杯があり、主力も結構出場していて、連続ホームといえど中3日。さらに若干気温が高めで湿度高め。この湿度が厄介で、汗が蒸発せず体温を上げるのでプレイヤーの体力を奪う。相手は浦和だし、去年のような引きこもりで引いてばかりでは耐えきれるのも難しい。そんな懸念を吹き飛ばし、鳥栖の選手は連動してガンガンとプレスを掛けて浦和の攻撃を抑え込んだ。

鳥栖のリストの中に豊田の名前がない。水曜日には天皇杯に出場していたので、負傷が心配される。入れ替わりで小野がスタメンに復帰し、イバルボとツートップを組む。トップ下は鎌田、中盤3枚は安定の原川高橋福田のトリオ。バックラインは吉田青木ミンヒョク小林。GK権田。サブは赤星フランコ藤田水野富山池田田川。

対する浦和はリーグ戦で連敗。ACLでは勝ち上がっているがチーム状況はよくない。宇賀神が不在で、代わりに駒井が起用されている。他は大体いつも通りで、トップにラファエルシルバ、シャドーに興梠と武藤、ボランチに柏木と阿部、両ワイドが関根と駒井、3バックが槙野遠藤森脇、GK西川。

プレッシングで浦和を封じる。イバルボ大暴れ。

豊田不在でイバルボと小野の2トップ。この二人でどれだけプレッシングに行けるかと思っていたが、イバルボがこれまでのパフォーマンスが何だったのかと思わせる程にプレスをかける。豊田がやっていたようにプレスのスイッチとなり、連動して次々にパスの受け手にプレスを掛けて浦和のビルドアップを封じ、前線にボールを運ばせない。

マッシモの試合後コメントのまんまなのだが、プレスを外されて前に運ばれると、今度はいつものように福田が下がって5バックを引いて幅を使わせない。

プレスだけでなく、このブロックも協力で、浦和に中を使わせない。最終的にペナルティエリアの角あたりからクロスを入れるが粘り強くブロックして跳ね返していた。

イバルボのプレスは強烈で、手足の長さとフィジカルでボールを奪いきってしまう。この独特のフィジカルの違いに浦和は手を焼いていた。こんなに走れるなら、もっと早い時期に走って欲しかった。

一番の見せ場はロングボールからのゴール未遂。あわやリーグ戦初ゴールだったが、遠藤のカバーリングでぎりぎりでクリアされる。

イバルボだけでなく、鎌田もラストゲームで気合が入っていたのか、出足が鋭くなんどかショートカウンターのチャンスを演出する。迷いなく次々に選手がプレスに行く様は、きちんと準備してきた様子が伺える。受ける一辺倒だった去年のゲームとはえらい違いだ。

体力切れからのマッシモの選択

前半30分ほどで原川が負傷交代。田川が入る。システム変更があるかと思ったが、田川がトップに入り小野が原川の位置に入りシステムは変わらず。代わって入った田川も自分の役目を理解し、積極的にプレス。また、前線にスピードという武器がプラスされ、裏へ出して田川のスピードを生かしたカウンターができるようになり、プラスに作用したようにも思う。

とても守備の出来がよくて、浦和に決定的な仕事をさせないまま、試合は後半へ。じりじりと時間が進む中、ショートカウンターでなんどかチャンスを作るものの、鳥栖も得点する事ができない。そんな中、Ckから小野がダイビングヘッドで待望の先制点をゲット。喜びを爆発させる小野。なかなか活躍できない中でやっと手にした得点。小野の熱い性格を感じさせるいいゴールパフォーマンスだった。

小野はここでお役御免。小野に代えて藤田を投入。あくまで今日はプレスで逃げ切りたい。この後半20分すぎあたりから、だんだんとイバルボと鎌田のスタミナが切れてきて、前からプレスがかけられなくなり、押し込まれる時間を迎える。これまでのパターンであれば、様子を見ながら5バックで逃げ切るパターンだったが、相手は浦和。狭いところを通すクオリティは高い。受け続けても逃げられるとも限らない。次の一手をどうでるか。

後半40分、ディフェンダーではなく、前線の池田を投入。ロングボールを受けられるしプレスを厭わない選手。マッシモは、上手くいっているままプレスで浦和を封じる選択した。

できればカウンターでリスクを掛ける浦和を突き放したい。課題の追加点が欲しい所だ。それは、90分、田川が前線で森脇の背後からボールを奪ったショートカウンターで実現した。決めたのは福田。守備では申し分ない走りを見せてレギュラーに定着しているが、攻撃面でのいいプレーが出来ずにいた福田が、ここぞの場面で難しいシュートを決めきった。

喜びを爆発させて大の字になる福田に覆いかぶさる選手達。見ているこちらもぐっとくるものがある。小野のゴールといい、感動的な2ゴールだった。

最後はセットプレーから事故でPKで一点を返されるが、この追加点が効いて勝ち切ることが出来た。

クリーンシートとはいかなかったが、マッシモがやりたい理想的なナイスゲームだったと思う。

鎌田大地の旅立ち

今日は鎌田の鳥栖でのラストゲームとなった。若い選手はもっと下位リーグから欧州に入るケースが多いが、ブンデス1部に呼ばれれば、それはいくしかないだろう。浪花節なところがあんまりなく、いい意味で日本人っぽいウェットさがない。己の大いなる目標にまっすぐ忠実で、よけいな欲望に惑わされない選手なので、きっとドイツでも物怖じせずに活躍できると思う。

鎌田の挨拶の通りだが、初見の時からすると、フィジカル面で本当に成長したと思う。守備は断然よくなったし、マッシモ体制になってめちゃめちゃ走らされてハードワークできる選手にもなった。走行距離もスプリントも常にチーム上位。今の状態をキープし続けられればきっと出来る。鳥栖しかオファーがなかったといっていたが、ここまでフィジカルを鍛えられてクラブにも本人にとっても幸運な出会いだった。また、彼を起用した森下監督がそのときそこにいたという偶然も、彼にとっては幸運だった。

鎌田が去る事により、またひとつ椅子があく。そこ滑りこむのはどの選手か。みんな頑張れ。

 -Jリーグ, サガントス

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  • Jリーグが始まった年からぼちぼちとサッカー見てました。サッカー経験はないけど、子供とボール蹴るのは楽しい。40代二児の父。鳥栖サポ。

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