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2017 J1第23節(H)大宮アルディージャ戦

   

数日涼しい日があったが、また暑い夏に逆戻り。若干風があり、夜は少しはましな気温だ。今節はホームで大宮戦。上位を狙うにも大宮を足止めする為にも大事な試合。

前節アウェイ横浜戦では横浜に粘られて1-0で敗戦。この試合で終始イバルボにボールを集めイバルボ中心の攻撃だった。最終的に右ウイングにイバルボを置いて左サイドを攻略し中に豊田、池田を配して中で勝負しようとするも、イバルボが山中に押さえられて狙った攻撃は不発。果たしてこの日はどうか。

トップの面子は日替わりで、この日は豊田、イバルボのツートップに、トップ下に新加入の河野。小野が入ってこんどは河野が加入。なんだかんだで一昔前では考えられないようなすごい選手が入ってくる。河野ももう27だが、若いころは将来を嘱望された選手だ。

試合はイバルボ大活躍で鳥栖が3-0で完勝するのだが、この試合は大宮のトランスフォーマーのように流動的に変化するシステムが面白かった。鳥栖のサイド攻撃を防ぐのには成功したが、攻撃面では鳥栖のブロックを広げることにはやや成功したが、新加入の選手の多さからか中からいくのかサイドを攻略するのか、いまいち狙いの定まらない攻撃に終始し決定機を作るまでには至らなかった。

鳥栖のフォーメーションは4312。ツートップとトップしたは前述の通り。中盤はいつもどおり。この日は原川高橋福田の並び。DFは三丸スンヒョンミンヒョク小林。GK権田。

流動的に変化する大宮のフォーメーション

対する大宮は某サイトを見ると3322というフォーメーションらしいが、ツートップというより江坂のワントップにツーシャドーのように見えた。試合中は基本4バックに岩上がSB三丸についてきて541。監督の試合後のコメントを確認すると、やっぱり基本は4バックで守っていたようで、433だったとの弁。攻撃時には右SB和田が高い位置をとって361のようになる。アンカーの大山は基本動かないが、シャドー二枚とカウエは割と自由にポジションチェンジして、サイドはSB和田と岩上が上下動する形だ。狙いとしては広島や浦和のように、鳥栖の守備を広げて中を使うか、中に寄せてウイングバックにサイド攻撃させるかといった所。それにしても複雑な動きをする。

大宮もある程度狙い通りの事は出来ていたと思うが、鳥栖もバランスを崩すことなく対応できていたので、大宮が決定機を作るまでには至らず。鳥栖は河野の守備時のポジショニングが曖昧だったので、早めに展開されれば二列目の三枚の両脇、サイドバックの前のスペースは使えたと思うが、大宮はそこを上手く突くことが出来なかった。狙いが曖昧だったとも言える。

河野は攻撃面ではいいアクセントとして利いていた。ワンタッチプレーやドリブルなど、持ち味は出ていた。もう少しコンビネーションが磨かれればさらによくなるだろう。但し、守備面のポジショニングが少し曖昧なのが気になった。敵陣でプレスの時は前にでてよく出来ていたが、自陣でブロックを引くとき、二列目の三枚のスライドしたスペースを埋める動きが出来てなかった。これらはこれから改善していくだろう。

後半開始時に河野を下げて5バックに代えた鳥栖だが、これに対して大宮は上手く対応出来ていたとは言い難い。532の形だが、FW一枚は二列目に下がってくるので、541に近い。大宮の交代がこれまた上手くいかず、横谷に代えてマテウスを投入したものの、今度は岩上のポジションや動き方が曖昧になり、組織的な動きが出来なくなっていた。その後もシャドーにいたマルセロトスカーノを下げてFW清水を投入、ここで2トップにしたりしたが、上手く機能せず。交代選手もイバルボと豊田のツートップに3CBで残しておきたい所だが、上記の通り541に近いのでCBを一枚下げて前を増やし2枚+アンカー大山で対応しても良かった。

大宮はあまりに流動的すぎて組織的な動きが余計に失われていった。まだチームを構築中という事なのか、立ち返る型が出来上がってない印象を持った。前に対戦したときもコロコロとフォーメーションを試合中にいじる監督だと思ったが今回は尚更そう感じた。

イバルボ大活躍

とはいえ、大宮も守備時は岩上が下がってきて541となり、なかなか破られるものでもない。河野とのコンビネーションからイバルボがシュートを放ったりしたが、決定的な場面は作れず。こうなってくると、個の力がモノを言ってくる。

こういう時、わかっていてもやられるような強烈な力、その為に巨額を投じたイバルボだが、この日はその力を見せつける事になる。コンディションが上がっているのか、加入当初とは見違えるような迫力あるパワーとスピード。加入半年程経ち、生活も落ち着いてきたのだろう。

とにかくイバルボのすごい所はその体躯をいかしたキープ力とスピード、そしてパワー。コンタクトプレーが苦手なのかと思いきや、CFでも充分やっていける。ウイングの位置に置くよりCFで使ったほうが、今の鳥栖では生きる。

イバルボのゴールシーンは前半終了間際。原川からでたパスをワンタッチで相手CBの裏に流すと持ち前のスピードで抜き去りゴール。これこそイバルボに求めていたシーンだ。

二点目も素晴らしい。スローインを受けて相手ゴール前までスピードに乗ったドリブル。相手CBをシュートフェイントとスピードで剥がして右隅にけりこむ。まさに個人の力でこじ開けたゴール。

イバルボは三点目もアシスト。豊田が競ったロングボールをイバルボが収める。そこに原川が上がってきてGKの股を抜いてゴール。原川のシュートも素晴らしかったが、豊田競る→イバルボ収める→原川上がるのコンビネーションが非常に良かった。

鳥栖の守備は固いものの得点力には課題があった。今後はイバルボの出来が勝敗に大きく影響するだろう。

 -Jリーグ, サガントス

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